違法ネットカジノの運営で摘発されたドリームカジノ事件

投稿者: | 2021年11月1日

海外を拠点とするネットカジノで遊ぶことで違法性を問われることはありませんが、日本国内を拠点とするネットカジノがあるとしたら、それは明らかに違法です。
摘発が厳しくなってからは減ってきていますが、それでもまだ存在しています。

日本はネットカジノ運営の合法国ではないので、運営が許可されることは絶対になく、もし運営が発覚すれば摘発され、遊んでいたプレイヤーも罪に問われる可能性があります。
過去には違法ネットカジノが摘発された「ドリームカジノ事件」が実際にあり、マスメディアでも大きく報じられたこともありました。

ここでは、違法ネットカジノの運営で摘発されたドリームカジノ事件を解説していくので、ネットカジノで遊ぶ上での参考にしてください。

逮捕者を出したドリームカジノ事件

逮捕者を出したドリームカジノ事件
ドリームカジノ事件は、2016年6月に違法ネットカジノである「ドリームカジノ」が摘発され、運営に関与していた5人が逮捕された事件です。
それまでの違法カジノ摘発と大きく違った点は、それまで多かった店舗型のネットカジノではなく、オンラインで運営される無店舗のカジノに捜査のメスが入ったことです。
逮捕された容疑者たちは起訴され、「常習賭博罪」「常習賭博幇助罪」「賭博幇助罪」などの罪に問われ有罪となり、懲役1年6ヶ月~3年の執行猶予が言い渡されました。

ドリームカジノが違法性を問われ摘発に至った理由

無数に存在するネットカジノの中で、なぜドリームカジノだけが摘発され運営者が逮捕されてしまったのでしょうか?
ネットカジノの運営には、ネットカジノ合法国の政府が発行するライセンスが必ず必要で、もしライセンスがなければ、それは違法ネットカジノとなります。

しかしドリームカジノに関しては、キュラソー島からネットカジノのライセンスを取得しており、正規の手続きを経て運営をしていたようです。
つまりライセンスに関しては問題がなく、実は摘発された理由は運営を行っていた拠点を置いていた場所の問題でした。
ドリームカジノはライセンスを取得したキュラソー島ではなく、日本の大阪四天王寺に拠点を置いて運営していたのです。

ライセンスを取得しても、日本国内ではネットカジノの運営は禁止されているので、法解釈を見誤った結果の摘発と言えるでしょう。

ドリームカジノの登録者も罪に問われたのか?

ドリームカジノの登録者も罪に問われたのか?
当時ドリームカジノには、1万人近いプレイヤーが登録しゲームで遊んでいたようです。
違法カジノと判断されたドリームカジノで遊んでいたプレイヤーたちは、どのような扱いを受けたのでしょうか?
同じく違法カジノであるインカジで遊んでいたプレイヤーは、単純賭博罪が適用され逮捕の対象となります。
ドリームカジノ事件では登録者リストも押収され、警察はすべてのプレイヤーの連絡先などの個人情報を特定し把握していました。

しかし警察は登録者の逮捕には動かず、電話による「指導」が行われただけという結果になりました。
登録者の中には、ドリームカジノに入金したお金の払い戻しを受けられなかった方もいたようですが、人数も多かったことから全員逮捕にはなりませんでした。
登録者からしてみれば、海外で運営している合法ネットカジノだと思って遊んでいたら、実は国内を拠点とする違法ネットカジノだった、という非常に迷惑な話で、この点も考慮されただの指導で済んだのかもしれません。

ドリームカジノ事件がカジノ関連の法律に与える影響は?

ドリームカジノ事件がカジノ関連の法律に与える影響は?
実は2016年にはドリームカジノ事件のほかにも、スマートライブカジノ事件やNetBanQ事件など、ネットカジノ関連の摘発が相次ぎました。
この年に限っては警察によるネットカジノ関連の摘発が活発化していましたが、これをきっかけにカジノ関連の法整備が進んでいるということはありません。
現実問題としてネットカジノ関連の法律はまだ存在しておらず、依然として国内で遊ぶだけなら違法性を問われることもありません。

かといって合法と認められている訳でもなく、しばらくはグレーゾーンという扱いが続くと考えられます。
もちろん遊んでも違法性を問われないのは、ライセンスを然るべき手段で取得し海外に拠点を持つ合法ネットカジノだけで、もしライセンスを所持していても日本国内に拠点があればドリームカジノと同じように摘発の対象となるので注意が必要です。

ドリームカジノは直接関係ないかもしれませんが、国内ではカジノ法案が成立しIR誘致が活発化しています。
これを機に同じカジノであるネットカジノ関連の法整備が進み、長年のグレーゾーンから脱却する日が来るかもしれません。

まとめ

違法ネットカジノの運営で摘発されたドリームカジノ事件を解説してきましたが、参考になったでしょうか?
ドリームカジノが摘発されたのは、日本国内を拠点に運営していたからであり、ライセンスを所持していても海外の拠点でなければ違法と判断されてしまいます。
この摘発では運営者は逮捕され有罪となりましたが、登録者に関しては警察による指導が入っただけで逮捕には至りませんでした。
海外を拠点とする合法ネットカジノで遊ぶことは違法ではありませんが、ドリームカジノのように国内で運営しているカジノで遊ぶと、違法性を問われ最悪の場合逮捕される可能性もあるため注意が必要です。

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